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山口健太の旅ブログ

仕事の合間を利用して、世界を旅しています。

ユナイテッドの「片道」特典航空券で欧州4都市に行く方法

2015年12月、4日間で欧州4都市を訪問するという慌ただしい旅をしてきた。その航空券について補足しておこう。

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この旅で利用したのが、ユナイテッド航空の「片道」特典航空券だ。この旅に出る前、筆者は「12月ブリュッセル発成田行・3月成田発ブリュッセル行」の海外発券チケットを買っていた。そこで12月に片道で欧州に行く必要があったのだ。

(なお、欧州では入国審査の際に「帰り」の航空券の提示を求められることがある。このとき片道の航空券だけでは入国を認められない可能性があるので必ず日本に向かう航空券も持っておくのが無難だろう。特に英国、アイルランドなどは厳しい)

↑ロンドンやダブリンでは「日本に帰る」航空券の提示を求められることがあるので注意したい。

片道航空券で4区間を予約

ユナイテッドの特典航空券のルールはWebサイトで確認できる。欧州行きに必要なマイルは90000マイルで、片道ならその半分の45000マイルで済む。

片道特典の制限として、目的地以外に24時間以上滞在する「ストップオーバー」はできない。ただし24時間以内の「乗り継ぎ」なら、日本から欧州行きの場合は3回まで、つまり最大4区間まで乗ることができる。

実際に、そこまで複雑なチケットを発券できるのだろうか。というのも、航空会社によってはWebサイトのシステムが貧弱で、規約上のすべての可能性を網羅しているとは限らないからだ。ちょっとでも複雑な旅程になると、電話で手続きしなければならない会社は珍しくない。

だが幸いにもユナイテッドでは、Webサイトがルールの大部分を網羅しており、複雑な旅程でもWebサイトだけで完結するポテンシャルを備えている。ただ、あまりに高機能なせいか、おかしな挙動を示すことはある。最後の画面でエラーを吐いてしまい、再度やり直そうとしたところでEチケットが送られてくることもあった。

なお、最初から「複数都市周遊」に全部の旅程を入れて検索しようとしても、エラーになることが多い。なぜエラーになるかといえば、特典航空券のルールに反している箇所があるためだが、何がダメなのか理由を教えてくれないので不親切に感じる。たとえば直行便の空席がなく、乗り継ぎ回数の3回を超える旅程しか選択できない場合などに、エラーになったり画面の描画が止まったりするようだ。

そこで、まずは区間ごとに「片道」で検索し、空席状況を調べておくと良いだろう。

↑直行便が取りやすそうな羽田-ミュンヘン線も、直行便が満席の日は意外とある。

すべての区間について、24時間以内に乗り継げる便に空席があれば、「複数都市周遊」で検索してもエラーになることはない。実際に筆者が飛んだルートは次のようになる。

  • 1区間目:ANA NH217 12:40 羽田 - ミュンヘン 16:55(ミュンヘン滞在:23時間5分)

  • 2区間目:Lufthansa LH2478 16:00 ミュンヘン - ロンドン 17:05(ロンドン滞在:23時間55分)

  • 3区間目:SAS SK506 17:00 ロンドン - コペンハーゲン 19:55(コペンハーゲン滞在:16時間20分)

  • 4区間目:SAS SK1213 12:15 コペンハーゲン - オールボー 13:05

これらを「複数都市周遊」で入力し、エラーが出たり画面描画が途中で止まったりすることなく最後まで進むことができれば、1枚の航空券として予約できる。

↑すべてがルール内におさまっていれば、1枚の片道航空券として発券できるはずだ。

乗り継ぎに適した都市とは

特典航空券のルールいっぱいまで乗り継ぎたい場合、考慮すべきことはたくさんある。どの都市にどういう順番で訪れるかは無数の組み合わせがあるからだ。

ただ、基本的にはスターアライアンスの飛行機がたくさん就航している空港を乗り継いでいくことになるだろう。たとえばドイツのフランクフルト、デンマークのコペンハーゲンなどは多くの都市から複数の直行便があり、使いやすい。一方、ロンドン、パリ、アムステルダムなどはスタアラのハブではないため難しい。

↑KLMの本拠地アムステルダムも微妙に訪れにくい空港だ。

そこで、こうした都市を訪れる際にはスタアラのハブになっている空港を挟むとスケジュールを組みやすい。今回の筆者はロンドンの前にミュンヘン、ロンドンの後にコペンハーゲンを選んでいる。

最後の目的地は、思い切って僻地のマイナー空港を選ぶのも面白い。LCCが頻繁に飛んでいるような大都市ばかりを特典で飛んでも、有り難みが少ないからだ。筆者は目的地としてデンマークの地方都市オールボ—を選んだが、他にもアイスランド、アゾレス諸島、スヴァールバル諸島などが狙い目だ。どうやって帰るかが問題だが。

ホテルに一泊することを考えると、空港から市街地までの距離は近いところが良い。ミュンヘンやストックホルムは市内まで距離があり、時間がもったいない。逆にフランクフルトやコペンハーゲン、アムステルダムなど、空港が近い都市なら、乗り継ぎ時間を有効に使えるだろう。

↑ミュンヘン空港駅から中央駅までは40分かかる。一泊にはもったいない。

↑ヒースロー空港はエクスプレスに乗ってしまえばすぐだが、高い。

気をつけたいのは、多すぎる乗り継ぎ回数が問題になる場合があるという点だ。筆者の場合、最初のANAのチェックインでは問題なかったものの、ミュンヘンでオンラインチェックインしないままルフトハンザのカウンターに行ったところ、エラーでチェックインNG。チケットカウンターで相談しろと突き返されてしまった。

試しにその場でWebサイトからオンラインチェックインしたところ、無事成功。事なきを得たが、ルフトハンザでは対応できないチケットになっていたのかもしれない。オンラインチェックイン後は、最後のオールボ—行きまで一気に搭乗券が発行された。念のためスカンジナビア航空でも改めてチェックインしたが、これも問題なかった。

このように普通の人とはちょっと違う独創的なチケットで旅行するときには、思いも寄らないトラブルがある。余裕を持ったスケジュールで動いたほうがよさそうだ。